

体重管理
体重管理における食事の役割
過体重または肥満のペットの減量には、目的に合わせた栄養学的なアプローチが役立つ可能性があります。
キーメッセージ
- 減量を達成するには、ペットの目標(理想)体重に基づくカロリー制限、つまりカロリーの消費量よりも摂取量を少なくすることが重要です。
- 減量用フードはペットの減量に役立つだけでなく、十分にバランスのとれた栄養を与えてくれます。
- 減量用フードは、低カロリーでありながら、ペットに必要なすべての栄養素を適正量含みます。
- 体重管理を確実に行うには、給与量をしっかり量ることが重要です。最も正確なのは計量器(クッキングスケール)ですが、計量カップでも代用できます。
- フードを計量することで、「ペットが食べてもよいフードの量はこれだけである」という意識が高まります。
- ドライフードを与える場合は、おやつとして使用する分を通常のフードとは別に取り分けておくとよいでしょう。
- 維持エネルギー要求量はどのペットも同じというわけではないため、減量用フードへの反応も個々のペットで異なります。
- 必要に応じて給与量を調整できるように、ボディコンディションスコアと体重をチェックします。
- おやつを別に与える場合は、1 日あたりのカロリー摂取量の 10% 以下に抑えるようにします。
- おやつの量を考慮して、主食であるフードの量を減らします。おやつは想定以上に高カロリーの場合があります。


- 多頭飼いの場合、過体重のペットは他のペットと分けて食事をさせし、他のペットの食事場所に行けないようにすることが重要です。


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減量用の食事を与える
世界の一部の地域では、ペットとして飼育されている猫の最大63%および犬の最大65%が過体重または肥満であり、この状況は深刻な健康上のリスクと関連しています。しかし、多くのットオーナーは自身の犬や猫が過体重であることに気付いておらず、ペットの体重や生活を健康な状態に管理するためにどのような栄養管理をすべきか理解が不足しています。
6 ~ 10 分
補足情報
Laflamme, D. P. (2006). Understanding and managing obesity in dogs and cats. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 36, 1283–1295.