

食事の選択
栄養状態の評価について
栄養は、健康に寄与する最も重要な因子の 1 つです。ペットが健康で長生きできる生活と、一部の健康問題のリスクの低減に役立ちます。栄養状態の評価は、必要に応じて何度も行うことで、ペットの適切な栄養摂取の確保に役立ちます。
キーメッセージ
- ペットの栄養状態はその個体、食事、食事管理という 3 つの相関因子によって決まります。これらの因子は時とともに変化するため、定期的な見直しが必要になります。
- 動物固有の因子には、動物種(品種)年齢、ライフスタイル、健康状態が含まれます。ペットの栄養状態を判断し、食物アレルギーのリスクや食物過敏症(感受性)の健康状態の存在を同定するために鍵となるのは、入念な身体的検査と栄養状態の評価です。
- 食物固有の因子は、ペットの栄養必要量に対する食事中の栄養成分を表します。今までの全食事歴餌歴と現在の食事の栄養成分の評価は、ペットの食事内容の大きな偏りを同定するのに役立ちます。
- 食事管理因子には、ペットの食事量、頻度、時間帯、場所、給与方法が含まれます。また、環境因子には、飼育環境や周囲の状況(食事の奪い合い、適切な飼育環境の欠如など)が含まれます。
- 個体、食事、食事方法、飼育環境は、様々な要因により変化します。必要に応じて何度も再評価を行うことで、ペットが適切な栄養を摂取できるようにします。


飼い主と共有するには:
補足情報
Eirmann, L. (2016). Nutritional assessment. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 46(5), 855─867. doi: 10.1016/j.cvsm.2016.04.012
Laflamme, D. P. (2020). Understanding the nutritional needs of healthy cats and those with diet-sensitive conditions. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice, 50(5), 905─924. doi: 10.1016/j.cvsm.2020.05.001
WSAVA Nutritional Assessment Guidelines Task Force Members, Freeman, L., Becvarova, I., Cave, N., MacKay, C., Nguyen, P., Rama, B., Takashima, G., Tiffin, R., Tsjimoto, H., & van Beukelen, P. (2011). WSAVA nutritional assessment guidelines. Journal of Small Animal Practice, 52(7), 385─396. doi: 10.1111/j.1748-5827.2011.01079.x