ネコの排泄パターンと腎臓病との関連性をネコ用スマートトイレモニターで実証

新しい論文により、受動的な家庭内モニタリングがネコの慢性腎臓病の早期発見に役立つ可能性のあることが実証されました。

ミズーリ州セントルイス、2026 年 8 月 31 日 — Purina Institute は、家庭内でのネコの排泄行動をモニタリングすることにより、慢性腎臓病に関連する可能性のあるわずかな変化を特定できるという新しい論文を発表しました。このレトロスペクティブ研究は、ネコの排便頻度の既存データと比較することにより、ネコ用スマートトイレモニターが慢性腎臓病(CKD)に関する有意な変化を区別できる1 ことについて、エビデンスを追加するものです。

Animals』で発表されたネスレピュリナペットケアのグローバル研究開発部門とオハイオ州立大学の共同研究の論文で、ネコ用スマートトイレモニターが重量センサーと機械学習を使用して、継続的かつ非侵襲的に家庭内の排泄行動を追跡し、介護者や獣医療チームが早期に変化を認識するために役立つことが説明されています。

ネコの CKD は健康に関する最大の懸念事項ですが、特定時点の状態を確認する従来の定期検査の方法では早期に徴候を発見できない可能性があります。一方、ネコ用スマートトイレ対応のモニタリングでは、ネコの行動を妨げることなく、排尿、排便、および体重を毎日記録することができます。この論文で説明されているシステムは、イベント(排尿、排便、また排泄に関係しないトイレへの立ち寄りなど)を分類し、同じ家庭内の複数のネコを区別可能であり、接続しているアプリケーション経由で傾向を共有します。

研究の重要点

  • CKD と診断されたネコ、およびその症状がないネコの合計 136 匹から収集した、ネコ用スマートトイレモニターのデータのレトロスペクティブ分析。
  • 研究者たちは、排泄の頻度、重量、排泄時間の長さ、およびトイレへの立ち入りや砂掘りの強さに関して、モニターで測定可能な約 24 の特徴を CKD 群と非 CKD 群で比較しました。
  • ネコの一部の集団をモデル開発に、別の集団を検証に使用して、チームは CKD に関連する行動プロファイルを示すための予測手法を作成し、評価しました。
  • ネコ用スマートトイレモニターは、これらの行動を検出して、CKD の徴候として特定することができました。
  • この研究は、家庭内の受動的なモニタリングがその後の検査の根拠になり得るパターンを明確に特定し、家庭内の受動的なモニタリングが獣医療を補完する可能性を裏付けています。
発言者 McGowan 氏

「慢性腎臓病は高齢のネコによく見られますが、変化はゆっくり進み、日々の生活では見逃しやすいため、飼い主が早期に発見することは困難です」とネスレピュリナペットケアのグローバル研究開発部門 Ragen McGowan 氏(PhD)
は語っています。「家庭で排泄行動と体重のパターンを受動的にモニタリングすることで、獣医師の評価や診断検査の必要性を示す傾向を特定できます。このような継続的かつ客観的なデータには、定期的なケアを補完する力があります。定期的なケアに置き代わるものではありません。ネコのパターンが変化したときに、飼い主が獣医師と早期に話し合い、その後の対応が取れるような指標を示します。」

慢性腎臓病の詳細については、www.purinainstitute.com をご覧ください。

ネスレピュリナペットケアのグローバル研究開発部門は、研究、革新、およびコラボレーションを通じてペットの栄養科学を進歩させ、世界各地のペットの健康と幸福な生活を向上させています。

重要な注記
ネコ用スマートトイレによるモニタリングは、診断ツールではありません。著者たちは、アラートはトレンドの変化は状況に沿って解釈すべきであり、確認検査や臨床評価について獣医師と話し合う必要があると強調しています。

公表文献

Langenfield-McCoy, N., Snow, L., Gordon, H., George, Z., Quimby, J., Arndt, O., Thomas, S., Schoeneck, N., & McGowan, R. T. S. (2026). Enhancing detection of feline chronic kidney disease through smart litter box monitoring. Animals, 16(9), Article 1319. doi: 10.3390/ani16091319

Enhancing Detection of Feline Chronic Kidney Disease Through Smart Litter Box Monitoring

参考文献

1 George, Z. M., Quimby, J. M., Jones, S., Brusach, K. B., & Rudinsky, A. J. (2025). Quantification of defecation frequency in cats with and without chronic kidney disease. Journal of Feline Medicine and Surgery, 27(7). https://doi.org/10.1177/1098612X251348011

Purina Institute について
Purina Institute は、栄養科学を、獣医療従事者が実務に活用できる情報へと変換し、動物患者の健康向上に貢献することを使命としています。また、Purina Institute の広範なオンラインリソース、出版物、科学的プログラムにより、獣医師とそのチームメンバーは、ペットがより長く、より幸福な生活を送るために必要な、科学に基づくバイアスのない情報を得ることができます。

広報担当窓口

Theresa Cory, tcory@bader-rutter.com

Emily Goldkamp, Emily.Goldkamp@purina.nestle.com