
ジャックスの紹介
生後 12 週、オス、純血種のジャックラッセルテリアの仔犬
- ジャックスは、身体検査と仔犬期の追加ワクチン接種のために来院しています。
- ジャックスは、飼い主にとって初めての仔犬、そして初めての飼い犬です。そのため、飼い主は、給餌やケアについて推奨してもらいたいと考えています。
- 現在、飼い主は販売元のブリーダーの推奨に従って、仔犬用ドライフードにぬるま湯を混ぜて与えています。

子犬と成犬
子犬と成犬:引き締まった体型を維持することの重要性
子犬期から生涯にわたって引き締まった体型を維持することは、犬の寿命を延ばし、慢性疾患(骨関節系の疾患、糖尿病、特定の種類のがんなど)の徴候の発現を遅らせることに関係しています。
キーメッセージ
- 複数の研究により、やせ型で健康な体型を維持することには利点があることが示されています。
- 14 年にわたるラブラドールレトリーバーを用いた研究(ピュリナの長生き研究)では、やせ型体型を維持するように食事管理された犬は、成犬期における変形性関節症の発現が少なく、骨関節炎の有病率や重症度が低下し、慢性疾患の罹患年齢が遅くなり、平均寿命が長くなることが明らかになっています。
- 12 品種の身体のサイズの違う犬(小型犬、中型犬および大型犬)を使用した最近の研究では、肥満体型が寿命の短縮に関連していることが示唆されています。
- 子犬期に太ると成犬になっても肥満になるリスクが高いため、肥満予防がきわめて重要になります。
- やせ型体型を目標に子犬の食事管理をすることは、生涯にわたりやせ型を維持するのに役立ちます。幼犬期に栄養を与えすぎると、脂肪細胞の数が増加し、成犬期の体脂肪量が高くなります。
- 定期的な運動を行うことは、1日のエネルギーバランスの調整を助け、正常な筋肉の発達を支え、人間と動物の絆を深めます。毎日 20~40 分間、走る、歩く、遊ぶ、泳ぐ、あるいは「取ってこい」遊びをすれば、ほとんどの犬にとって十分な量が達成できます。


関連ツールおよびコンテンツ:
餌の量の制限と犬の寛骨大腿関節における変形関節症の進行に関する 5 年間の縦断的研究
Purina による 14 年にわたる寿命調査の結果をご覧ください。日本語の翻訳版のない英語の記事へのリンクです。
Purina による寿命調査の主要な文献
Purina による 14 年にわたる寿命調査に関する主要な文献のリストをご覧ください。
日本語の翻訳版のない英語の記事へのリンクです。
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補足情報
Case, L. P., Daristotle, L., Hayek, M. G., & Raasch, M. F. (2011). Canine and feline nutrition: A resource for companion animal professionals (3rd ed.). Mosby. doi: 10.1016/B978-0-323-06619-8.10025-8
Laflamme, D. P. (2012). Obesity in dogs and cats: What is wrong with being fat? Journal of Animal Science, 90, 1653–1662. doi: 10.2527/jas.2011-4571
Salt, C., Morris, P. J., Wilson, D., Lund, E. M., & German, A. J. (2019). Association between life span and body condition in neutered client-owned dogs. Journal of Veterinary Internal Medicine, 33, 89–99. doi: 10.1111/jvim.15367
Kealy, R. D., Lawler, D. F., Ballam, J. M., Mantz, S. L., Biery, D. N., Greeley, E. H., Lust, G., Segre, M., Smith, G. K., & Stowe, H. D. (2002). Effects of diet restriction on life span and age-related changes in dogs. Journal of the American Veterinary Medical Association, 220(9), 1315–1320. doi: 10.2460/javma.2002.220.1315